社員ブログ

染め方の違いについて~先染め、後染め、製品染め~

こんにちは、大本染工の社員Mです!
今回は染色方法の違いについてご紹介します。
生地の染色は、染めるタイミングによって加工方法が大きく異なります。
代表的なもので3種類あります!それぞれの特徴について一緒に見ていきましょう🌸
先染め(英:fiber-dyeing, yarn-dyeing)
※ fiber=繊維 yarn=糸
先染めとは…繊維や糸の状態で染色する方法です。
他の染色法に比べてコストがかかりますが、
糸の中心までしっかり染まっているので、
高級感があり堅牢度が高い(色が落ちにくい)のが特徴です。
色糸と白糸を組み合わせて織ることで霜降り状に見せるシャンブレー、
デニムなど無地織物の他にも、チェックやストライプは先染めの定番柄です。


後染め(英:piece-dyeing)
後染めとは…生地を織った/編んだ後に染める方法で、「浸染」「捺染」が代表的です。
我々大本染工は生地染め(反物単位)の捺染を行っているので、
いわゆる「後染め」加工の会社なんです。
先染めに比べると低コストで、まとめて一気に染めることができます。
色の持ちは先染めに比べると劣りますが、
流行に応じて色や柄を変えることで、様々なデザインを楽しめるのが魅力です!


製品染め(英:garment-dyeing)
製品染めは…シャツやパンツなど、縫製後の形になった服を染める方法です。
こちらも後染めの一種ですが、大本染工では製品染めは取り扱っていません…
同じ捺染でも巻き(反物)で染めるのと製品を染めるのとでは、
使用する機械やプロセスが異なるのです💦
小ロット向けの方法なので反物で染めるよりもコストは高くなりがちですが、
染めムラや色合いの変化を楽しみたい、オリジナリティを追求する方にはぴったりの染法です!


まとめ

今回は3種類の染め方についてご紹介しました!
私たちの生活の身近にある衣服やインテリアファブリックは、
先染め/後染め/製品染めそれぞれの色合いや堅牢度などの特長を活かして、
デザイン、プリントされています。
先染めされた色付きの生地に捺染を施したり、捺染後に浸染をほどこして
ヴィンテージライクに仕立てたり、染めを組み合わせることも多々あります🌟
お店で染めが入った服や布を選ぶとき、「どの段階で染めたんだろう?」
「表現したいイメージ、用途に合った染めはどれだろう?」と考えてみると、
よりコーディネートの幅が広がるかもしれませんね✨
ではでは、読んでいただきありがとうございました!