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ジメジメとおさらば!梅雨に強い生地素材

こんにちは。大本染工社員Sです。
あっという間に春が過ぎ、気づけば今年も湿気の多い梅雨がもうすぐやってきます。
この時期になると湿度が高く、ジメジメして不快に感じることが多いですよね。😅
また洗濯物が乾きづらく、いやーな生乾き臭がしたりと生活面でも悩みが増えがちです。
今回はちょっとでもこういった悩みを減らせるように生地素材にフォーカスを当て、梅雨時期や湿度の高い時期におすすめできる素材を解説していきたいと思います。
何かと不快指数の高いこの時期を一緒に乗り越えましょう!✊
梅雨時期の問題点
梅雨時期といえば湿気が多いためべたつきやすく不快感を感じることも多くなる時期です。
洗濯物は部屋干しが多くなり湿気で乾かなかったり、カビや臭いの原因になったりで多くの方が悩まれるのではないでしょうか。
湿気って本当に厄介ですよね、、、😓
実はこうした悩み、生地の選び方でだいぶ改善されます!
普段来ている洋服の素材はどういったものか、どんな特徴があるのかを知って最適な生地素材を選ぶことで快適度は著しく変わります。
生乾き臭は素材の選択から

ちゃんと洗濯してしっかり乾かしてもいやーな生乾き臭が残る時ってありますよね。
特に梅雨やジメジメした気候の時は起毛のあるタオルなどに特に感じやすいと思います。
実はこういった洗濯物の臭いの原因には菌が大きく関わっているんです。
洗濯した後の生地って少なからずタンパク質汚れや、皮脂などが残っていたりするのですがそういった汚れが雑菌の餌になり、その菌の代謝物が臭いの原因になるんです。
菌は湿気を好むため、洗濯物が乾くまでの時間が長ければ長いほど増殖し匂いも増してしまいます。
特に5時間以上乾燥に時間がかかると臭いやすくなると言われています。
めちゃくちゃ臭いシャツを煮沸したら臭いが取れたっていう体験談がありますが、これは煮沸熱で菌が死滅したことによるものです。
つまりこの菌をいかに発生させないか、いかに増殖させないかが臭いの問題点の鍵になってくるのです。
素材によっては吸水性が高いため乾きにくいものや、吸水性が高くても放湿性も高いためすぐ乾くものなど特徴は様々です。
湿度の高い季節に適した素材を選ぶことは臭い問題を解決するための重要なポイントになります!
臭いを防ぐには

・洗濯機に入れる洗濯物の量、水の量、洗剤の量は適切な量を入れる
まず菌にとっての好物である皮脂汚れ、タンパク質汚れをできるだけ取り除くことが大事です。
洗濯物を洗濯機に入れる量が多すぎると水が足りなかったりうまく回らなくなったりするので、結果汚れが落ちきらず菌が繁殖しやすくなってしまいます。
また、洗剤の量が少なすぎることも汚れが落ちきらない原因になり、逆に多すぎるとすすぎ不足や洗剤残りで衣類のダメージにつながることも。
洗濯量や洗剤の量、水の量を適切に保つことが汚れを落とす上で重要になってきます。
・「モラクセラ菌」を抑える部屋干し専用の洗剤を使う
室内干し専用の洗剤には、生乾き臭の原因となるモラクセラ菌を抑制する成分を多く含んでいるため日光消毒ができない室内でも匂いを抑えることができます。
洗浄力も強めに設定されていて、汚れもしっかり落としてくれるため臭いの元となる菌の増殖も防げます。
しかし、洗浄力が強いため乾いた時にパサパサになりやすかったり、生地を傷めてしまう原因になる場合もあるのでデリケートな素材への使用には少し注意が必要です。
・速乾性のある素材、通気性の高い素材を選ぶ
先ほど解説したように、乾燥時間が長ければ長いほど臭いの原因である菌が繁殖します。
つまり、素早く乾燥させることができればそれだけ臭いを抑えることができるということになります。
生地によって特徴は様々で、すぐ乾くものもあれば保湿性が高くなかなか乾かないものもありますよね。
生乾き臭を防ぐために洗濯環境や生地素材の見極めは重要になってくる要素です。
ということで、次は湿気の多い季節に向いている生地をご紹介していきたいと思います。
梅雨におすすめの生地素材

梅雨は臭いだけでなくなかなか洗濯物が乾かない、湿気でベタベタ、蒸れて不快感を感じやすい時期ですよね。なんとなく選んだ服の素材が実は梅雨時期にはあっていなかったなんてことも。
そんな失敗を少しでも減らせるように湿気の多い時期でもサラッと着れる生地素材をピックアップしました。
※過去に「天然繊維」と「化学繊維」についてお話しさせていただいたことがあるのですが、今回はそのおさらいも兼ねてメリットとデメリットを踏まえ、湿度の高い季節でも快適に過ごせる素材をご紹介させていただきます。
・リネン/麻(天然繊維)
リネン(麻)は天然繊維の中でも吸湿性や通気性が非常に高く、速乾性に優れています。
繊維の中が空洞になっているため、濡れても比較的早く乾きます。
ただ、生地に張りがある分シワになりやすく、洗濯で縮みやすいといった弱点があります。

・和紙素材(天然繊維)
和紙素材はリネンと似た特徴を持ち、吸湿・速乾の他に消臭性も兼ね備えています。
肌に優しいので、赤ちゃんやペットにも安心して使用できる素材です。
吸湿性が高いことで静電気の発生も防ぎ、乾燥シーズンにも活躍します。これに加え紫外線や赤外線をカットする効果もあるとても優秀な素材なんです。
こう言ったメリットが多くある分、少しお値段は高めで水が染み込むと破れやすくなります。
自宅での洗濯は注意が必要なため、扱いが少し難しい素材になります。

・ウール素材(天然繊維)
ウールといえば冬の素材のイメージがあると思います。
実はウールは吸湿性、放湿性が高く、抗菌効果で匂いも防げる梅雨時期にピッタリな万能素材です。
特にメリノウールは肌触りも良く通気性もいいためお勧めです。
ウール素材は湿気をある程度吸うとウール特有の臭いがする場合があります。特に梅雨時期の湿度が高い環境ではこの臭いがしやすいので湿気の少ない場所で保管するのが望ましいです。

・ポリエステル素材(化学繊維)
ポリエステル素材の吸湿性は上記のリネンや和紙素材には劣りますが、速乾性が非常に高い特徴があります。繊維の中に水分が入り込みにくく、濡れてもすぐ乾くので部屋干しの多い梅雨時期に大いに活躍する素材です。
サラッとした着心地で梅雨時期でも快適に過ごせる一方、吸湿性は低いため一度汗をかくと肌に張り付く不快感を感じる場合もあります。また静電気が起きやすいというデメリットもあります。
肌着、布団カバーを選ぶ際は混紡率に注意が必要です。
特に梅雨時期にはメッシュや吸湿速乾機能のある機能性ポリエステルを選ぶのがお勧めです。
※機能性ポリエステルとはポリエステルの特徴に加え、特殊な加工を施すことで吸汗・速乾効果や接触冷感効果などを持たせたものです。

・ナイロン素材(化学繊維)
ナイロン素材もポリエステル同様吸湿性はありませんが、速乾性が高い素材です。
耐久性はポリエステル素材よりも高く、アウトドア用品やカッパなどに多く使用される素材です。
ただ熱に弱く、乾燥機などで変形してしまう可能性があるので扱いは注意が必要です。
またポリエステル同様、通気性・吸湿性はリネンなどの天然繊維に比べるとだいぶ劣るため蒸れやすく不快感を感じやすい弱点があります。

梅雨時期に特に注意が必要な生地素材
・レーヨン素材(再生繊維)
レーヨンは吸湿性が高く、ひんやりした質感で夏にはおすすめな生地ですが、一度濡れると乾きにくく、ウォータースポットと呼ばれるシミができやすいため雨の多い梅雨時期には取り扱いに注意が必要な生地素材です。また水に濡れると繊維が弱くなり、シワになる事もあるので洗濯の際もネットに入れて優しく洗うようにする必要があります。
そのうえ熱にも弱いため乾燥機を使用すると縮みの原因になりますしアイロンがけにも注意が必要です。

・テンセル素材(再生繊維)
テンセル素材は滑らかでソフトな着心地で吸湿性、速乾性に優れているため快適に梅雨時期を過ごせます。しかしレーヨン同様に水には弱く、強度が落ちるため強い雨が降る梅雨時期には注意が必要です。洗濯の際は強く洗いすぎると毛羽だったりパサパサになるので優しく洗い、乾燥の際シワになりやすいのでしっかりシワを伸ばして干す必要があります。
こちらも乾燥機は縮みの原因になります。

・コットン/綿(天然繊維)
コットン(綿素材)は吸水性が高く汗などを吸ってくれるので比較的、梅雨時期に向いている生地ではありますが、速乾性がないため乾燥に時間がかかってしまいます。
特に厚手のものやデニムは臭いの原因になりやすいので注意して選びたいところです。

素材の混紡率、洗濯表記をチェックしてトラブルのないファッションライフを
梅雨時期にありがちな生乾き臭の原因、対策方法や梅雨時期を快適に過ごせる素材について解説してきました。
ただ闇雲にしっかり洗って、素早く乾かすために高温で乾かしたり、乾燥機に入れたらいいものではなく、素材によって洗い方や乾燥方法を使い分けることが生地を長持ちさせるためにとても重要になってきます。
お気に入りの服が痛んですぐダメになってしまったなんて悲しい事にならないように、しっかり素材や混紡率をチェックしておきたいですね。

まとめ
今回は梅雨時期や蒸し暑い時期を快適に過ごすための生地素材についてのお話でした。
素材って色々ありますし、それぞれ長所・短所があって一概にこれを選べば間違いないとも言い切れないものだと思います。
ですが、「リネン入ってるし涼しそうだけどシワには気をつけなきゃな」「ウールが多く入ってるから干すときは伸びないように注意しよう」「レーヨン入ってるから乾燥機やめとこう」みたいに、ちょっとした気遣いや工夫だけでも生地の寿命も伸びますし、満足度の高い豊かな生活につながると思います。
今回の知識があると生地を長持ちさせるだけでなく、服屋さんや生活雑貨(タオルなど)のお買い物がより上手に楽しくできると思うので一石二鳥ですね!😆
こらから湿度の高く蒸し暑い日々がやってきますができる限り快適に乗り切りましょう!
それではまた✋
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