昇華転写プリントの特長

エコプリント

昇華転写プリントは、エコプリントとも呼ばれ、今後期待されている染色方法です。従来の染色工程にある「蒸し+水洗」という工程で排出される廃液による水質汚染がないという画期的な特長をもっている環境に優しい染色技術で、すでにヨーロッパでは主流になりつつあります。
ポリエステルを染める分散染料には、熱をかけると固体から気体に昇華する性質があり、その性質を利用した染め方が昇華転写プリントです。
そのため、昇華転写プリントはポリエステル素材限定です。
撥水付きの高密度タフタ生地、薄いオーガンジー素材、柔軟つきの生地などにも加工が可能です。

蛍光インク

弊社は2022年に蛍光インクを搭載した昇華転写プリンタを導入し、テキスタイルデザインにさらなる華やかさと輝きを表現することが可能となりました。ブラックライトで浮かび上がる蛍光インクは、通常の鮮やかな発色に加え、ブラックライトを照射すると新たな一面を浮かび上がらせることができます。蛍光インクの独自の魅力が織りなすダイナミックな発色をぜひお楽しみ下さい。

ダイレクトインクジェトと昇華転写プリントの違い

昇華転写プリントは、転写ペーパーといわれる専用紙に昇華染料を吹き付けて出力します。
出力したペーパーと生地を重ね、プレス機にて熱をかけて加工します。
メリットはインクジェットプリントとは違い、生地とペーパーが重なったままプレスをしますので、捺染では難しいとされるベタ場のプリントや、グラデーションを苦にしないところです。
デメリットは後加工で生地にプリーツ加工など熱をかける工程がある場合は、再昇華が起こりますので、問題が起こる可能性があります。
弊社ではお客さまのご希望に応じて、プレス後に柔軟加工を施し仕上げをいたします。

1配色(色校正)

お客さまが指定した色(色見本)に合わせて色校正を行います。素材によって異なる発色をPC上で補正していきます。
お客さまのご要望に合わせて柔軟に対応いたします。

2転写ペーパー出力

色が決定すると専用紙に吹き付けていきます。 大本染工では素材に合ったペーパーを選定して加工します。 スタートすればほぼ無人で作業が行えることも特長です。

3輪転機

生地と転写ペーパーを圧着し、約200℃の熱をかけてゆっくりとプレスしていきます。短いメーター数の見本反などは、その場で確認・即出荷が可能です。

4検反+出荷

反物に不良や問題がないかどうか、想定した品質で製品が仕上がっているか確認を行う作業が検反です。検反に合格すれば製品として出荷します。
※風合いが硬い場合は、柔軟+セットして仕上げることもあります。

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