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夏におすすめの生地(残暑編)

こんにちは! 大本染工社員Yです。
私たちの生活に必要不可欠な「衣食住」の『衣』は、生地で彩られています。
その生地について、今回は少し触れていきたいと思いますのでお付き合い下さい。

まず、生地の元となっている繊維には大きく2つに分けられます。
それは天然繊維化学繊維(人造繊維)です。

天然繊維

自然物の中にすでに繊維としてあり、しかもそのまま糸ににする事が出来るもので、天然素材ともよびます。

天然繊維には、植物繊維(セルロース繊維)、動物繊維(蛋白質繊維)、鉱物繊維などがあります。
主に、私たちが服として身に着ける事が多いのは、植物繊維とウール(羊毛)、シルク等の動物繊維ではないでしょうか。

化学繊維

自然の中にすでに繊維としてありますが、そのままでは糸にする事は出来ず、化学的につくったもの。
あるいは、自然には存在しないもので人間が化学的につくりだしたものです。
化学繊維には、再生繊維、半合成繊維、合成繊維などがあり、

これらは天然繊維と共に有機繊維に分類されます。

それとは逆に炭素繊維、金属繊維などの無機繊維もあります。
主に、私たちが服として身に着けているのは有機繊維で出来ていて、

無機繊維を身に着ける事はほとんどありません。

さて、繊維については、非常に専門的で複雑なので、
またの機会にゆっくりと深堀りした話をしたいと思います。
ここからは、生地についてですが、生地にもたくさんの種類があるので、
今回はまだ残暑も厳しいという事で、夏向け生地についてご紹介します。

夏向け生地の特徴

通気性:夏の暑さを和らげるには風通しが良く、汗をすばやく蒸発させる素材が求められる

吸湿性:汗を吸い取って肌をサラサラに保つ吸湿性の高い生地が夏にはぴったりです。

速乾性:汗をかいた後でもすぐに乾く速乾性も生地は、快適さを維持するために重要です。

夏におすすめの生地

リネン(麻)

特徴:非常に通気性が良く速乾性にも優れているため、

夏の定番生地です。軽くて涼しげな着心地が特徴です。

用途:シャツやパンツ、ドレスなど、カジュアルな夏のファッションに最適です。

コットン(綿)

特徴:吸湿性が高く、肌ざわりが良いため、肌に優しい素材として人気です。

特に薄手のコットン生地は、夏の衣料に適しています。
用途:Tシャツ、ブラウス、パジャマ、ベッドシーツなど、幅広い用途で使用されます。

レーヨン

特徴:滑らかで柔らかく、シルクのような手触りを持ちつつ、涼しさも兼ね備えた生地です。吸湿性が高く、
蒸れにくいのもポイントです。

用途:ワンピース、ブラウス、スカート、など、夏の涼しさを求めるアイテムに使われます。

夏におすすめの織物生地

シャンブレー

特徴:デニムに似た見た目ですが、軽くて通気性が良いため、夏にも適しています。
カジュアルなスタイルに合わせやすい生地です。

用途:シャツやスカート、パンツに使用され、デニム風の見た目ながら軽く涼しい着心地を提供します。

ガーゼ

特徴:非常に柔らかく軽量で、通気性と吸湿性に優れています。

二重ガーゼなど、肌ざわりが特に良いものもあり、夏に最適です。

用途:パジャマ、ベビーウェア、タオル、ハンカチなど、肌に直接触れるアイテムに多く使われます。

まとめ

夏におすすめの生地を5つご紹介しましたが、他にもしわのような独特な表面と通気性の良いコットン素材のシアサッカーや、水着などに使われるナイロン、ポリエステル等もあります。

夏には通気性や肌ざわり(速乾性)、吸湿性等を重視した生地が代表的です。  

普段着慣れている服の素材が、どれにあたるのか確認するのも面白いですね。
また次回がありましたら、違う生地の、違うお話しもしていきたいと思います。

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