社員ブログ

繊維視点のアウトドア

こんにちは!大本染工社員Sです。
まだまだ暑い日々が続きますが、皆さんどのようにお過ごしですか?
もう少し我慢すれば、快適に過ごしやすい秋がやってきますね😄
秋といえば、キャンプなどのアウトドアレジャーではないでしょうか。
自分は食べることが大好きなので、今は落ち着きましたが昔はよく海や山でアウトドア飯を作ったりしてました。
屋外で食べるご飯ってなんであんなに美味しいんでしょうかね?😆
そんな魅力たっぷりのアウトドアですが、難しさもありしっかり準備してないと十分に楽しめなかったりします。
実際自分は満点の星空の海という最高のシチュエーションでバーベキューをしたのですが、風が冷たく寒過ぎて全く楽しめなかったという苦い経験があります。😅
アウトドアを楽しむには装備の機能性をしっかり活かす必要があるんですね。
今回はそんなアウトドアで使われている生地について、その特徴とおすすめ生地をお話ししていけたらと思います。
アウトドア用品に求められる性能とは

アウトドア用品は「自然環境の中で快適で安全に使える」ことがベースになっています。
日常用品よりも撥水性や暴風性といった機能性がシビアに求められるアイテムになります。
防水・撥水性
まず求められるのは防水・撥水性です。
防水と撥水は似ていますが実は少し特徴が違うんです。
防水は水の侵入を完全に防ぐもので、撥水は水を弾き濡れにくくする特徴があります。
防水の方が確実に水の侵入を防ぐことができますが、撥水のものよりも高価になるのが悩ましいところです。
透湿性
蒸気化した水分を生地の外に逃す性質です。
防水性と透湿性の関係はアウトドア用品には重要で、先ほど紹介した防水・撥水機能だけだと内部の水分を外に逃せないため、蒸れや温度調節ができない事による不快感を感じてしまいます。
防水・撥水機能は透湿機能と組み合わせて使われることが多いです。
保温性・断熱性
アウトドアのシーンにおいて保温性、断熱性は必須な機能ですよね。
保温性の高いものとしてウールやフリース、ダウンが有名です。
耐久性・耐摩耗性
アウトドアの環境では耐久性も重要になってきます。
耐久力を上げるために、ポリエステルやナイロン、ポリコットンなどが主に使われています。
軽量化にはナイロンが、耐火性にはポリエステルやポリコットンと使い分けられ、このあとご紹介するリップストップ加工という織の技術と組合わせて耐久力を上げています。
アウトドア用品によく使われるゴアテックスとは何か
アウトドア用品でゴアテックスって表記をよくみると思います。
なかなかいい値段のするアウターなんかによく使われていますよね。
ゴアテックスを一言で言うと「防水」と「透湿」を両立させた超優秀な素材です。
雨は防ぐのに汗は逃すという魔法のような機能を持っています。
なぜそんなことができるのかというと1㎠にやく14億個の微細な穴が空いていて、この穴が雨水を防ぎ水蒸気を逃しているからです。
考えた人天才ですね!

リップストップ加工とは
ナイロンなどの強度の高い糸を方眼状に織り込んで裂けや破れを防ぐ技術です。
テントや作業着、アウトドアザックなど耐久力を必要とするアイテムに多く使われ、耐久力だけでなく軽い特徴もあるので、スポーツウェアやパラシュートにも使われています。
ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維のリップストップ生地は丈夫でアウトドアでの使い勝手も良く、コットンを使ったリップストップ生地は通気性がいいため、ジャケットやエプロンなどの日常使いで重宝します。

テキスタイル視点から見たアウトドアにおすすめ生地
オックス
オックスとは斜子織りとも言われる平織の一種です。
幅広いアイテムに使える汎用性の高い生地で、オックスフォードの大学生向けに作られた生地が由来だと言われています。
綿とポリエステルと混紡することで、綿の弱点である乾きにくさやポリエステルの通気性の低さをカバーできます。
丈夫なのでテントのフロアなど摩擦が多くかかる場所に適した素材です。

帆布
帆布とは綿・麻といった天然素材でおられた平織の厚手の生地で、耐久性や通気性に優れています。
天然素材特有の柔らかい質感があり、使い込むほどに風合いが増す魅力があります。
船の帆にも使われていたこともあり、かなり丈夫です。
その十分な耐久力やカジュアルな風合いはアウトドアシーンにもマッチしていて、カトラリーケースや椅子の座面、バッグなどにもよく使われます。
テキスタイル業界では、日本のものを「帆布」海外のものを「キャンバス」ということが多いです。

フェザーリップ(ナイロン)
フェザーリップは羽根のように軽いナイロン生地です。
リップストップ加工が施されていて耐久力にも優れた生地です。ナイロンなので撥水性・防水性に優れているため山登りなど軽さを求めるシーンに適しています。
アウターの裏地やジップアップパーカー、ダウンなどにも多く取り入れられている素材です。

天然素材はカビやすい。ポリエステル・ナイロンは蒸れやすい。
繊維の特徴から天然繊維である綿はカビやすいといった弱点があります。
また、水を吸うとかなり重くなるためアウトドアシーンによっては向かない場合もあります。
逆にポリエステルやナイロンは蒸れやすく、湿度や温度の高い環境では快適性に欠けることもあります。またナイロンは価格も高いことがデメリットですね。
このようにアウトドアシーンによって適切な生地の見極めが必要になってくるので、混紡率や機能性を吟味し慎重に選びたいところです。
まとめ
今回はアウトドアに使われる生地についてテキスタイルの視点から主に機能面のお話しをさせていただきました。
アウトドア用品って高いものは本当に高いしなかなか手が出ずらかったりしますよね。
北欧風キャンプギアなんかとてもおしゃれで人気もありますが、全て北欧風で揃えるとメンテナンスがめちゃくちゃ大変で後悔するなんてこともあるかもしれません。(もちろん価格も高い💦)
機能面とデザインや質感のバランスをうまくとって選ぶこともアウトドアを楽しむコツなんだなと、今回のブログを書いてて思いました。
ここ数年残暑が長くあって秋が一瞬で過ぎてしまうような気がしますが短い秋を全力で楽しみましょうね!
見てくださってありがとうございました!

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