大本染工の強み

スクリーン加工とインクジェットプリンター、それぞれのよさを融合

大本染工株式会社は、スクリーン加工やインクジェットプリンターによる染色加工のプロフェッショナルとして、昭和10年(1935年)の創業以来、多くのお客さまと共に多くの製品を世に送り出してきました。
かつては手捺染と呼ばれる手作業による染色技術が主体で、大本染工も長年にわたって手捺染の技術を蓄積してきました。現在では、手捺染で培った染色技術を応用したオートスクリーン加工やインクジェットプリンターを使用したデジタル捺染技術の導入によって、より多彩な表現を実現しています。それぞれの染色加工技術には得手不得手があり、特定の染色技術でしか表現ができない意匠もあるため、すべてをひとつの染色加工技術でまかなうことはできません。大本染工では、それぞれの染色加工技術のよさを融合するために染色加工技術の蓄積を行い、お客さまのご注文に応じた最適な染色加工方法をご提案しています。大本染工にご注文をいただくだけで、さまざまな染色加工技術の「いいところ取り」をした染色加工方法のご提案、染色加工が可能であるため、お客さまからも高い評価をいただいております。

有名ブランドなど誰もが知っている製品にも多数の採用例

おかげさまで大本染工の製品は世界的な有名ブランドをはじめ、多くのファッションブランドにも採用されています。守秘義務によりここで実名を明かすことはできませんが、今も多くの製品がブランドショップや百貨店などの店頭で販売され、消費者の方々からも高い評価をいただいております。
高級ブランドでは独自の世界観を具現化するために意匠の要求水準が非常に高く、大本染工に求められる期待もより大きくなります。そういったこだわりを正確に具現化して製品にするには、高級ブランドがもつ世界観やイメージを正確に把握し、理解することが大切です。そのためにも、大本染工ではこれまでに蓄積してきた技術という側面だけではなく、お客さまのご要望やイメージを正確に把握するためのコミュニケーションも重視し、より高いレベルでお客さまのご要望を形にいたします。

多彩な染法であらゆる素材への高度な表現力を実現

染色の世界では素材や材料、そして染色そのものの技術が劇的に進化し、それに伴って染色の表現力も格段に向上しています。以前であれば表現できなかったことが可能になり、また以前であれば膨大な費用を要した染色加工のコストが下がることによって裾野が広がるなど、染色の可能性はどんどん広がっています。
染色加工のプロフェッショナルとして、大本染工もこうした時代の流れに呼応し、常に新しい情報や染色技術を吸収することにより、お客さまへのご提案の幅を広げることに努めてまいりました。
表現の多様性に加えて、近年では小ロット多品種、そして低コストというきめ細かなサービスへのニーズも高くなっています。もちろん大本染工ではこうした時代のニーズにもしっかりお応えし、染色のことなら何でも聞ける、安心してお任せいただける担い手であり続けたいと考えています。

熟練のスタッフと自社ネットワークがお客さまのニーズを形にいたします

良い製品を世に送り出すためには、蓄積された技術と設備の充実。それらに加えて熟練のスタッフという人的資源の充実も不可欠です。創業時より手捺染で蓄積してきた技術に加えて機械によるオートスクリーン加工、そしてインクジェットプリンターによるデジタル捺染技術へと染色の世界は変遷していきます。大本染工では、お客さまのご要望を実現するために、各分野の熟練スタッフを配し、技術の継承と研鑽を続けています。また自社内だけではなく社外のネットワークも活用をしています。例えば、大本染工の社内では反物への染色を行っておりますが、Tシャツの形での染色加工をご希望の場合は、それを得意とする工場との協力により、技術面、コスト面で優位性のあるサービスをご提供させていただきます。
時には、「他社でできなかった」「他社ではコストが合わなかった」という理由でご相談をいただくこともありますが、そんなケースも含めて、あらゆるご相談、ご要望を形にいたしますので、難しいご要望についてもお気軽に大本染工までご相談ください。

染色加工で課題をお持ちの皆さまへ

染色加工というと一般的にはファッション関連製品というイメージですが、大本染工ではそれだけにとらわれない自由な発想で、あらゆる製品の染色加工を行っています。重要文化財関連や御朱印帳といった格式の高いもの、のれん、のぼり、土産物、カーシート、さらにはテレビ撮影のスタジオセットなど、多数の事例があります。
こうした数々の製品が最初から弊社の商品ラインアップになっていた訳ではありません。過去に前例のないようなご相談・ご要望をお客さまからいただき、それを形にしてきた結果、このように幅広い製品を手掛けるようになりました。中には「無茶ぶり」ともいえるようなご要望もありますが、それこそが大本染工に対する期待値であると捉えて、実現できる方法を皆で考えるという取り組みを続けてきました。
これからも大本染工は、新しいものをお客さまと一緒に考え、創り、チャレンジすることを楽しんでいきたいと考えております。